WATARU ASADA
場をつくる人 / アーティスト・文筆家 アサダワタル WEBSITE
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Profile Detail

アサダワタル / WataruAsada
何やっている人?
場をつくる人。アーティスト・文筆家。
近畿大学文芸学部准教授、博士(学術)。
本と音楽のお店,ときどきゼミ〈とか〉オーナー。
音、音楽、声、言葉。それらの「表現」を手立てに、人々の日常生活・コミュニティときわめて近接した文化活動(アートプロジェクト、ワークショップ)を各地で展開。表現・アートを軸にしつつも、まちづくり、障害福祉、子育て、復興支援、住宅政策、教育など領域を越境しながら、人と人とが出会い直す「場づくり」を作品として創作してきた。
自宅を無理なく他者に開放する〈住み開き〉や、肩書きや分野に縛られない漂流的な働き方を肯定する〈コミュニティ難民〉、そしてそれぞれの当事者性がゆるやかに交わり、固定されないまま共有される〈当事場〉といった一連の概念を生み出し、実践と執筆を往復しながら、各種メディアから注目を集めてきた。
近年はミュージシャンとしてのキャリアを活かし、「音・声」に着目したワークショップやアートプロジェクトを精力的に展開。また障害者や高齢者のケア現場でのプロジェクトを多数手掛けている。2019年に開設された、品川区立障害児者総合支援施設ぐるっぽでは、公立の福祉施設としては稀有なアートディレクター職を3年間務めた。
2022年からは、近畿大学文芸学部文化デザイン学科の教員(専門:社会デザイン・プロデュース)として、「表現と社会」にまつわる様々な講義やプロジェクトを設計・展開。近隣の学生街で2024年より、古書店兼コミュニティスペースである〈とか〉を運営している。
どんな経緯で?
キャリアの始まりは2002年、大阪市立大学法学部在学中にドラマーとして参加したバンド「越後屋」から。くるり主宰レーベルNOISE McCARTNEY RECORDSより2枚のCDをリリースしその後解散。2003年以降、サウンドユニット「SjQ」(HEADZ) のドラム担当と平行して、ソロプロジェクト「大和川レコード」始動。国内外の芸術祭や音楽イベントでパフォーマンスしてきた。2000年代中盤以降は、芸術系NPO cocoroom(大阪市西成区)、劇場型寺院 應典院(大阪市天王寺区)、社会福祉法人発の美術館 ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県近江八幡市)などの運営に参画。以後、全国各地で地域コミュニティや障害福祉に関わるアートプロジェクトの企画演出を担うなど、日常生活と地続きな「場づくり」を「作品」して創作するキャリアへと移行していった。2010年以降、これらの経験値を踏まえて「文化芸術による社会活動」をテーマにした一連の著作を発表。思索をより深めるために、滋賀県立大学大学院環境科学研究科にて2016年に学位論文『音楽による想起がもたらすコミュニケーションデザインの研究』で博士号を取得した。
どんな作品がある?(時系列)
主な著作に
『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書房 2012)
『コミュニティ難民のススメ 表現と仕事のハザマにあること』(木楽舎 2014)
『表現のたね』(モ*クシュラ 2015)
『想起の音楽 表現・記憶・コミュニティ』(水曜社 2018)
『ホカツと家族 家族のカタチを探る旅』(平凡社 2019)
『住み開き増補版 もう一つのコミュニティづくり』(筑摩書房 2020)
『当事場をつくる ケアと表現が交わるところ』(晶文社 2025)※ここまで単著
『編集進化論 editするのは誰か!?』(共著、フィルムアート社 2010)
『アール・ブリュットアート 日本』(編著、平凡社 2013)
『ひとびとの精神史 第9巻』(共著、岩波書店 2016)
『コミュニティデザイン新論』(共著、さいはて社 2024)
など。
近年の連載に
ウェブマガジンこここ「砕け散った瓦礫の中の一瞬の星座 ケアと表現のメモランダム」(2021-2024)
雑誌TURNS「よく見ると動いている。アサダワタルのひとりぼっちたちのコミュニティ論」(2023-)
主な演出プロジェクトに
「住み開きアートプロジェクト」(大阪市 2009、東京都 2010)
「八戸の棚Remix!!!!!!!!」(青森県八戸市 2010)
「ひょっこりひょうたん塾」(岩手県大槌町 2012)
「コピーバンド・プレゼントバンド」(高知県四万十市 2012)
「歌と記憶のファクトリー」(北海道札幌市 2013)
「小金井と私 秘かな表現」(東京都小金井市 2015-17)
「千住タウンレーベル」(東京都足立区 2016-19)
「ラジオ下神白」(福島県いわき市 2016-2021)
「校歌のオリジナルカラオケ映像をつくろう」(北海道内小・中学校4校 2017-2020)
「まなざしラジオ!! in 芸劇」(東京芸術劇場 2020)
「コロナ禍における緊急アンケートコンサート 声の質問19」(東京都足立区, 東京藝術大学 2021)
「クロスプレイ東松山 また明日も、歌ったような」(埼玉県東松山市 2022-2023)
「東京カスタムドラムセット」(東京芸術劇場 2025-)
主な音源作品に
『2001・01 demo』(「越後屋」メンバーとして/NMR 2002)
『you reverse the Universe』(「越後屋」メンバーとして/NMR 2003)
『Animacy』(「SjQ」メンバーとして/HEADZ 2009)
『歌景、記譜、大和川レコード』(ソロ/路地と暮らし社 2015)
『音盤千住Vol.1 ―このまちのめいめいの記憶/記録―』(千住タウンレベール名義/東京藝術大学 2017)
『福島ソングスケイプ』(アサダワタルと下神白団地の皆さん名義/GrannyRideto 2022)
出演映画に
「ラジオ下神白 あのとき あのまちの音楽から いまここへ」(小森はるか監督作 2023 / アサダが演出してきた福島県いわき市でのアートプロジェクトを追った作品)
主な受賞歴に
・ソロパフォーマンス名義「大和川レコード」で、横浜BankARTによるパフォーマンスアワード「Cafe Live Series 2008」にて大賞(BankART賞)受賞(2008)
・アートプロジェクト「住み開き」にて「Library of the Year 2011」優秀賞受賞(2011)
・ドラムを担当するサウンドメディアプロジェクト「SjQ++」で、メディアアートの世界的な賞「Prix Ars Electronica 2013」のデジタルミュージック部門優秀賞受賞(オーストリア・リンツ市)(2013)
・CD作品 アサダワタルと下神白団地のみなさん『福島ソングスケイプ』で、「グッドデザイン賞2022」受賞(2022)
・クロスプレイ東松山 アサダワタルプロジェクト 「また明日も、歌ったような」で、音健アワード2023エルダリーケア部門入賞 (2024)
・共著『コミュニティ・デザイン新論』で、「第23回日本NPO学会賞」優秀賞(2025)
研究・教育・委員の仕事は?
大学での主な仕事として、
神戸女学院大学文学部副専攻キャリアデザインプログラム(2010年~2013年/「アートマネジメント演習」)、立命館大学映像学部(2011年/「文化経済論」)、プール学院大学国際文化学部(2013年/「キャリアデザイン演習」)、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部・全学共通プログラム(2015年~2017年・2019年~2021年/「ソーシャルデザイン演習」)、東京大学大学院人文社会系研究科(2019年~2020年/「アートプロジェクト実践論」)などでの非常勤講師や、大阪市立大学都市研究プラザ(2022年より大阪公立大学都市科学・防災研究センターに改編)の特別研究員(2016年~)。
主な役職として、
NPO法人こえとことばとこころの部屋(cocoroom) 副代表理事(2007年~2016年)、津田塾大学ソーシャル・メディア・センターの評価委員(2010年~ 2011年)、近江八幡ボーダレスアートミュージアム NO-MA懇談会委員 (2011年~) 、滋賀県「美の滋賀」アドバイザー(2012年~)・「美の滋賀」地域づくりモデル事業トータルコーディネーター(2013年~2015年)、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) 「OUR SCHOOL」アドバイザー(2013年~)、東京都および東京文化発信プロジェクト室主催・「アートプロジェクトにおける「音」の記録研究」研究協力者(2013年~2014年)、NPO法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所(diver-sion)理事(2014年~2020年)、NPO法人kokoima理事(2015年~22024年)、「美の滋賀」創造事業スーパーバイザー(2016年~2023年)、東京芸術劇場社会共生企画委員(2021年~)など。その他、文事事業や作品コンペにまつわる審査委員多数。